オリンパス名機２台

先日、某リサイクルショップでジャンクカメラの篭の中を物色していたら意表をついて２体のカメラが出てきた。オリンパスワイドとオリンパスペンだった。これはこれは。
かつては一世を風靡した(といっても当時のことはわからないけど)カメラ史に名を残す名機じゃないですか。どうしてこんな所に。
手に取って眺めてみる。
確かにオリンパスワイドだ。
だけどなんか違和感が・・・

オリンパスワイドは何年か前に知人から借りて使ったことがあった。残念ながらその借り物はレンズ内部にカビが充満していてまともな写真が撮れず、一本撮っただけで返してしまったけど。

違和感の原因はすぐにわかった。ななんとメーターが付いている。セレン光電池式のが。
こんな露出計が付いたタイプもあったのか。よく見たら名前はOLYMPUS WIDE-Eだった。
天井の灯りに向けてみると「おおっ！、針が動いた」まだ息がある。
シャッターを切ってみると全速それなりの速度で切れている感じだった。絞りは問題ないし、セルフタイマーも作動する。外装に目立ったへこみは無いし、フィルムカウンターも正常に作動しているし、
う〜む・・・
となるとジャンク扱いされてる理由は、この汚さか〜。
どこかで長い間ほったらかしになっていたらしい。外観はともかく問題はレンズだな。フィルターもキャップも無い状態だったため見事に曇っている。今にも雨が降り出しそうだ (+_+); 。この曇りはカビだろうか、ただのホコリだろうか。拭いたら綺麗になるだろうか。
裏蓋の張り革が剥がれてなくなっているけど他に部品の欠損はなさそう。レンズの曇りが晴れてくれれば復活しそうなので家に連れて帰ることにした。
もう一台のオリンパスペンもよく見たらこれはペンSだった。初代のペンより明るいF2.8のレンズと高速シャッターを組込んだ高級タイプだ。
このレンズもカビかホコリでどんより曇っていた。雨が降り出しそうだ #( `◇´)/ 。
シャッターを切ってみると速度は設定に合わせて変化するものの、なんとなく粘っている感じだった。となると復活させるのは面倒だな、こいつはやめとこう。
と一旦は見放したものの、もしかしたらオリンパスワイドと同じ人の持ち物だったのでは？。レンズや外観の汚れ具合が２台ともよく似ているし、そう考えたらこいつだけ置き去りにしては可愛そうに思えてきて一緒に引き取ってしまった。

保釈料はそれぞれ¥1050。
なんだか捨て猫を拾ってしまったような気分だ。