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2007年2月21日

オリンパスワイド E

先日入手した2台の金属カメラのうちの1台、オリンパスワイドEを診てみた。

まずは最も気がかりなレンズをクリーナーで拭いてみる。このレンズが大丈夫なら現役復帰は難しくないのだ。
だけどこのレンズがまた小さいうえに奥に引っ込んでいるものだから非常に拭きにくいこと。こういうレンズには保護フィルターを付けておくべきだなと思う。
悪戦苦闘の結果とりあえず表面にはツヤがでた。なんだか使えそうな雰囲気だ。
と喜んだのも束の間、シャッターをバルブにして灯りに透かしてみると「げげっ」奥にカビが・・・
カビのヒビ割れ模様が激しく広がっていた。
後ろからも少し拭いてみたけどだめだった。
巣窟は内部だ。(ToT)

こうなったらやるしかないか。(素人はやらないほうがいいんだけど)
「えいっ」とレンズを引っこ抜いて(ウソです、ちゃんとネジを緩めてはずしました)さらに後玉を分離。
カビているのは後玉の両面だけだった。
とれるだろうか。
拭いてみる。
「・・・ 」
もう一度拭いてみる。
「・・・ 」
さらに拭いてみる。
「・・・ 」
合体させて光に透かしてみる。

070220came1

「・・・・ 」
どんな写真が撮れるか楽しみだ。

絞りリングの動きがガサガサした感じなので、このさい前玉も分離させてしまう。名玉 D.ズイコー3.5cm F3.5の運命はいかに。
絞りリングの擦れてる面やクリックのボールに乾式潤滑剤を塗布して組み直したら生まれ変わったようにスムーズに動くようになった。クリックもカチッカチッではなくスコッスコッていう感じで、レンズが一緒に回ることもなくなった。

でもって
レンズを再びカメラ本体に取付ける時に問題になるのがピントの位地合わせなんだけど、運良くピントリングにマジックペンで付けられていた印が救世主となってくれた。絞りリングの指標にこの印を合わせて固定するとほぼ元通りのピントになる。

070220came2

以前の持ち主が、絞り指標が見やすいように書き込んだのだと思う。年配の人で目が悪かったのかもしれない。シャッター速度の指標やフィルムカウンターの指標もマジックペンで黒く太く書込まれていた。おかけで助かったのだ。
絞り指標の書込みだけはこのまま消さないでこう。(続く)

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